障がい者施設とは?どんな種...

障がい者施設とは?どんな種類の施設があるの?

障がい者施設とは?どんな種類の施設があるの?

私たち伍福会は障がい者施設を運営する社会福祉法人ですが、障がい者施設といっても数多くの種類があります。

そこでこのページでは、障がい者施設の概要を知って頂くために、「障がい者施設とは?」「どんな種類の施設があるの?」という話をさせて頂きたいと思います。

ただ、障がい者施設の話に入る前に、どのような方々が施設を利用されているのかについて簡単に触れておきます。

障がい者施設を利用される方々

障がい者施設を利用されるのは、身体的、知的、精神的な障がいを持つ方々です。

身体的な障がいとは、身体の一部または全体の機能に制限がある状態を指します。身体的な障がいは、生まれつきのものもあれば、事故や病気によって後天的に発生するものもあります。
身体的な障がいには、手足の運動機能が衰える運動障がい、目が見えない視覚障がい、耳が聞こえない聴覚障がい、体内の臓器が正常に働かない内部障がいなどがあります。

知的障がいとは、知的機能の発達が十分でなく、日常生活においてさまざまな困難を伴う状態を指します。知的障がいは、生まれつきの遺伝や発達過程での環境などによって引き起こされることが多いです。
知的障がいは分類が難しく、後述の精神障がいとの線引きがはっきりとしていない部分もあります。
また、読んだり書いたりすることが苦手な学習障がい、対人関係やコミュニケーションに問題がある自閉症といった障がいとも密接に関わっており、必ずしも明確に区別されるわけではありません。

精神障がいとは、思考や感情といった精神活動が人格や行動に影響を与え、日常生活や社会生活に支障をきたす状態を指します。精神障がいも先天的なものと後天的に発症するものがあり、その程度もさまざまです。
精神障がいには、自分の気持ちや考えを上手にまとめることができず幻覚や妄想などの症状が現れる統合失調症、気分が落ち込んだり意欲がない状態が続いたりするうつ病、気分の浮き沈みが大きい双極性障がい、過度の不安や恐怖感に襲われる不安障がいなどがあります。

障がい者施設は以上のような方々が利用されるのですが、その種類は多岐にわたります。
すべてを挙げるとボリュームが大きくなりすぎてしまいますので、以下では代表的な障がい者施設についてご紹介いたします。

障がい者施設とは?

障がい者施設とは、上に挙げたような障がいをお持ちの方々に対して各種の福祉サービスを提供する施設です。
障がい者施設には、大きく分けると通所施設と入所施設があります。通所施設とは利用者が通って来る施設であり、入所施設とは利用者が居住し生活を送る施設です。
以下、この分類に従って、それぞれどのような種類の施設があるのか紹介していきます。

障がい者施設の種類

通所施設

生活介護:日常生活の介護や支援を提供する施設です。日中活動を通じて生活能力の向上を図ります。
日常生活の介護や支援なので、食事や入浴、排泄など身体的な活動から、掃除や調理、洗濯などの家事まで、まさに利用者の生活そのものをサポートすることになります。
生活介護の詳細はこちら >>

就労継続支援A型・B型:就労継続支援施設は、職業訓練や作業を通じて働く能力や社会性を向上させることを目指す施設で、A型とB型に分かれます。
就労継続支援A型は、施設と障がい者が雇用契約を結んだ上で職業訓練を行うのに対し、就労継続支援B型では、雇用という形にとらわれず柔軟な環境で働くことを支援します。
就労継続支援の詳細はこちら >>

地域活動支援センター:障がい者が地域で自立した生活を送るための支援を提供する施設です。主に日中活動の場として機能し、生活訓練、創作活動、リクリエーションなどを通じて、利用者の社会参加を促進します。
また、地域社会との交流を深めるためのイベントやプログラムも実施され、障がい者が地域社会に溶け込むための支援が行われます。これにより、利用者の生活の質を向上させることを目的としています。
地域活動支援センターの詳細はこちら >>

自立訓練:自立した日常生活や社会生活を送るために必要なスキルの習得を目指す施設で、生活訓練と機能訓練に分かれます。
生活訓練は、料理や掃除、買い物、金銭管理、対人関係の構築など、日常生活の基本的な動作や社会参加を促す訓練を行います。
機能訓練は、体の動かし方や色々な道具の使い方、声の出し方のなどを通じて、運動能力や認知能力の向上を図ります。

児童発達支援センター:主に未就学児を対象とし、個別の療育プログラムを通じて、言葉や運動、社会性などの適切な発達を支援するための施設です。
専門のスタッフが家庭や保育所、幼稚園などと連携を取りながら、子どもの特性やニーズに応じた支援を提供します。これにより、子どもたちがより健全に成長し、将来の生活や学習に向けた基盤を築くことを目的としています。

放課後等デイサービス:主に、小学生から高校生までの障がいのある子どもたちを対象として、学校の放課後や長期休暇中に、生活能力の向上を図るための様々なプログラムを提供する支援施設です。
学習支援や運動、創作活動、社会性を育むための活動などが行われ、子どもたちが安全かつ楽しく過ごせる環境が整えられています。さらに、保護者への支援や相談も行い、家庭との連携を図ることで、子どもたちの成長を総合的にサポートします。

入所施設

障害者支援施設:重度の障がいを持つ方が入所して生活全般の支援を受ける施設です。24時間体制で入浴、排せつ、食事などの日常生活の介護、リハビリテーション、就労支援などを提供します。規模が大きく、施設内での集団生活が中心で、利用者の自立を支援します。他の施設と比べて、医療的ケアが必要な場合にも対応可能であり、総合的な支援が行われます。

療養介護施設:医療と介護が一体となって提供される施設で、重度の障がいがあり、医療ケアが必要な方を対象としています。常に医療スタッフが常駐し、医療的ケアと日常生活の支援を行います。障害者支援施設と比べて、医療面での支援が強化されており、特に医療的なニーズが高い利用者に適しています。

心身障害者福祉ホーム:障がい者が自立して生活するための支援を提供する施設です。家庭での生活が困難な場合や保護者の死亡、高齢化により住む場所がなくなった場合に利用されます。地域に根ざした支援が特徴で、地域社会とのつながりを重視します。障害者支援施設と比べて、より日常生活に密着した支援を提供します。

グループホーム:小規模な施設で、家庭的な環境で生活しながら支援を受けることができる施設です。個別の支援が重視され、利用者の自主性を尊重します。24時間の常駐スタッフがいない場合が多く、必要に応じて訪問支援が行われます。障害者支援施設と比べて、自立生活を促進するための支援が中心です。

短期入所(ショートステイ):障がい者が一時的に入所し、生活支援や介護を受けるサービスです。家族の休養や緊急時に利用されることが多く、短期間での利用が前提です。他の施設と比べて、長期的な支援を目的とせず、緊急時の支援や家族の休息などのために利用されます。

 

まとめ

このページでは、代表的な障がい者施設の説明をさせて頂きました。
障がい者施設にはさまざまな種類があり、それぞれの施設が利用者のニーズに応じた支援を提供しています。
これにより、心身に障がいがある方でも安心して日常生活を送ることができる環境が整えられています。

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